「今の若い方はご存じないかもしれませんが、当時の 『 巨人の星 』 人気は凄いものがありました。たまたま私は中日のファンだったものですから、テレビを見る時には オズマ を応援したものです。」
「はあ、そうですか。」
「さて、そんな 『 巨人の星 』 の独走態勢の中、編成局長に就任した 武田 さんには、いろいろなご苦労があったと思います。さて、 武田 さんはどうやってこの難局に立ち向かったのでしょうか?」
お化け番組 「 巨人の星 」 。
武田 、その番組と真っ向から対決しなければならなかった。
同じスポ根ものでは 「 巨人の星 」 に勝てない。
新しいブームを作らなければ。
次に何が来るのか。
武田 、日々悩み見続けた。
折しも、巷では大阪万博が好評を博していた。
その万博とタイアップして、ある特撮映画が上映された。
大映の「 ガメラ対大魔獣ジャイガー 」である。
「万博は、科学技術の象徴だ。再び、SF、特撮の時代がやってくるのではないか。」
武田 、そう感じた。
「日本の特撮と言えば、怪獣だ。また怪獣ブームが来るかもしれない。」
それは、企画のプロとしての直感であった。
武田 、すぐさまある男に連絡とった。
うしおそうじ
以前、フジテレビで、 「 マグマ大使 」 という特撮番組を手がけた男であった。
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